MIYAKE-No.011

11月度 第2回「三宅島行き」

2006年11月


2006年11月22日(水)22:30

2006年11月23日(木)10:30


のち

のち


2006年11月24日(金)10:30


2006年11月25日(土)08:00

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磯の踊り子

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それじゃぁ、ヨロシクの乾杯。
さすがに長い時間、甲板で「乾杯」には、冷たい夜風が辛い季節になった。 23時を過ぎたころ、船内のソファに場所を移して仕切りなおしの乾杯。 誰ともなく盛り上がる。

さて、今回は三宅島初体験の3名と同行する。 目的はもちろん「釣り」。 次に、地元海の幸をメインに「磯BBQ」。 しかし、ちょうど低気圧の前線の通過に伴い、明日から大きく崩れる予報。 果たして、目的は果たせるのだろうか? 新人3名のため、初体験の「三宅島ツアー」を是非に成功させたい。

客船さるびあ丸は桟橋をゆっくり離れた。 出帆である。
最後尾のデッキにいて、次第に遠くなっていく東京の夜景に別れを告げて... 

錆が浜港に上陸。
ホテルにチェックイン。
少しの休憩と釣りの準備が出来た8時ころ、心配していた雨が落ちてきた。

先ずは錆が浜桟橋で仕掛け作りと1時間程度「釣り」ウォーミングアップを行った後、「それでは行ってみましょう♪」 と、5人全員で”カマバ”に入磯。

小降りの雨の中、いよいよ本番!実釣開始である。

誰が初めに釣れるのか?ビギナーズ・ラックはあるのか? どうあれ誰もが期待する。

来た!来た♪ 釣れたぁ〜♪

一足お先に戻ります。

錆が浜港を出て東京へ向かう
東海汽船「さるびあ丸」

時折、激しい雨に見舞われながら、寒くて、釣れなくて、の状況にもかかわらずの価値ある一尾。やったね。 この笑顔がいい。

「はい、来たよ♪」と、ライちゃんにも待望のメジナだ! あちこちでアタリはある。メジナはいる。さて、どう釣ろうかというところだ。 先ず、タックルのコントロールと撒きエサとの同調、そして釣れるタナ。 この辺が攻めのポイントかな!? そこまでやって「磯ふかせ釣り」の入口ってところ。 知れば知るほど奥深さに魅せられていくんだな〜、これが♪ 
初挑戦には最悪の天気の中の釣りになってしまったけど、釣りへの姿勢とか、気合とか、闘争心とか、ビンビン伝わってきて、「この人達はまた来る。」「きっと来る。」って確信したね。 何だかこっちが嬉しくなっちゃうねぇ〜

それにしても、イエローさんはこんなのばかり。
アグレッシブに攻めた結果だからいいんだけれど、今日のメジナの攻め方じゃぁないんだな。とほほだよ。

この日はとうとうメジナの顔を見なかったイエローさんでした。

スタッフの説明を熱心に聴くメンバーたち

アカコッコ館 正面入口

レインボーブリッジ

東海汽船「さるびあ丸」船内

昨夜はスゴイ雨だった。 朝のうちの雨も止み、次第に晴れ間が出てきた。 本日午前中は、名所を足早に島内観光する。

三七山から赤場暁を望む

三七山展望台にて

三宅島

竹芝

東京竹芝桟橋

ライちゃんが釣り上げたウミヘビ

モヨウモンガラドオシ

沿岸の砂泥底や岩礁域に生息する。ウミヘビ科ウミヘビ亜科。 

椎取神社

2000年の噴火の際、土石流、泥流に飲み込まれてしまった旧社殿。(写真上)

2006年秋、旧社殿の脇に新しく鳥居と社殿が再建された。(写真左)

ここは、創造主である事代主命(ことしろぬしのみこと)が上陸した第一歩の地とされています。

低気圧が完全に島を通り過ぎた昨日の午後から、急速に天候は回復した。 一夜明けた今日は、微風に凪、青い空と白い雲。 何て穏やかなんだろう。 昨夕マズメに爆釣(30分強で40cm級を7尾)した”イシャジリ”に入磯する。 正面左手には既に先客がいたため、右手に釣座を構える。 竿を出すと立て続けてレッドにメジナが3尾来た。 暫くしてイエローもポツポツとメジナを釣る。 さて、ライちゃんが今日午後に帰京する関係で、ここでの釣りは午前11時まで。 そんなライちゃんの竿に突然鋭いアタリ。 「ヤバっ!」「うっ!」 ハエ根にハリスを擦られて痛恨のバラシ。 「デカカッタ!」... 終了11時までに何とか本命を釣ってほしい。

3人して撒いたコマセが効いてきたのであろう、ライちゃんにようやくのアタリが来た。 本命のメジナに間違いない。 ご覧の通りの竿のシナリ。 2号のインターラインがこうまでシナるほど、三宅のメジナは元気がいい。

そして、ライちゃんは一人帰って行った。

...となると、残るは磯レッドと磯イエロー2人だけ。 
今宵夕マズメの爆釣を求めて磯を吟味する。 風と波(うねり)とこの3日間の状況から判断して釣座をゴロタ場、伊豆岬周辺に据えた。

読みはモロに的中! 爆釣開始。。。 イエローは大岩の上で踊っている。 レッドも次々に掛けて行く。 
2号竿が海面に突っ込む。 ゴロタ場での釣人不利と時たま来るうねりとでスリル満点の釣りが展開する。  釣れてくるのは全て良型(50cm級)のイスズミ。 「よし!」50cm級のメジナが来ることを信じて、一瞬たりとも気を抜かない。 執念に近い集中力は途切れない。

やがて満潮が近づいて、潮位が上がるとウネリも大きくなってきた。 
すでに暗い夜だから、足場の良い釣座へと移動する。 せっかくの爆釣も途絶えてしまった。
更には、海面付近至るところで夜光虫が淡く青光りしている。 
「帰ろう」 


2006年11月26日(日)08:00

最終日

今回の釣行で、50のメジナに会えなかった心残りで、最終日の今日は6時から11時までの釣りを楽しむことにした。
「カマバ」に入ってみよう。
ピンタッコはいる。 この時期だけどタカベも寄ってきている。 デカイ奴の期待は薄い。 それは承知できたんで、ピンタと遊ぼう。 ...と思っていたら、磯レッドにズシリと50cm級のアタリ。 2.2号の竿がキレイに海面に突っ込む。 「すげぇ〜」

ようやく奴も観念して浮いて来た

三ちゃん

阿古漁港

不覚にも、また戻って来てしまった...

自然を邪魔しないように、静かな森の奥に"アカコッコ館"はある。 野鳥に関するさまざまな展示や島の歴史と自然を教えてくれる。 野鳥の望遠鏡を設置した観察コーナーでは、周辺に訪れる沢山の野鳥を観察することが出来ます。 

錆が浜桟橋

東京へ向かう東海汽船「さるびあ丸」から

迷子椎

国の天然記念物に指定されている「アカコッコ」は島の鳥。 バードアイランドとしても有名な三宅島には、230種類にもおよぶ野鳥が生息しています。 まさに野鳥の楽園。 たくさんの野鳥の唄を聴き、たくさんの野鳥に出逢えます。

三宅島は、豊かな自然に囲まれた美しい島。 ありのままの自然と共存しているからこそ素晴らしい。 何もない贅沢。 不便さもまた贅沢。 全てがありのままにあるから、誰にもかまわず時はゆっくりと流れていく。 たとえ、どんなに人間が抗ってみても、ビクともしない偉大な島。 ここにいて不思議な力を与えてくれることを、野生の生き物たちはみんな知っている。 だから豊かなんだ。 人間の目線じゃぁ気が付かないよ。 この島の自然に抱かれてごらん。 そして感じてごらん。 森にも山にも海にも沢山の’精’たちがいることを。

イソギク

磯へ続く道端のあちこち、緑の葉に黄色い花を咲かせているイソギクが目を楽しませてくれる。

道路を少し分け入ると、深い原生の森がそこにある。 静寂につつまれた森の中では流れる風さえ目に見える。 更に歩みを進めていくほどに新鮮な澄んだ空気と草木からのエネルギーにつつまれていく。 ありのままの自然がここにある。

都道を左に折れて、大路池に向かう途中。

さて?幾年の時を重ねてきたのだろうか。
静かに、大きくそびえ立つ巨樹がいる。
沢山の苦難を乗り越えて来たのであろう傷ついた樹体。 それでも生き生きと緑の葉が生い茂る。

まだまだ頑張ってほしい。 

寒風吹き荒ぶ赤場暁。 
沖合いには白波が立っている。
  (白波のことを「兎が跳ねる」なんても言う。)
ススキの穂がいっせいに枯れ始めた晩秋。 
いよいよ寒くなってくる。

14:20 定刻に船は東京へ向かった。 11月の2度目の渡島は終わった。 
この先、年内に”釣行”の予定は無く、2006年最後の釣りとなるかもしれない。 今回が釣り納めになるだろう。 
さて次回は? 年明けて正月「2007釣りはじめ」を計画中。 型のメジナはいよいよこれから1月2月に期待が大きい。 
50(ゴーマル)、そして夢の60(ロクマル)... 三宅島の地磯で仕留めて、その先は聖地「三本岳」を目指す。 一体いつになることやら...我が”釣道”は飽くことなく続く。。。

は、天然記念物

島の鳥

見上げれば青い空。 今日帰京する2人には悔しいけれど、とてもいい天気になりました。 海上の波も次第に穏やかになってきたのに今日帰るのは勿体ない。 けれどこれもまた仕方が無いこと。 また来ましょう♪

三宅島から竹芝(東京)桟橋までは約6時間の船旅。 この天気なら、途中、大島の向こうに沈んで行く最高の夕焼けが見れるはず。

こんな感じ